日記・コラム・つぶやき

2008年7月17日 (木)

金魚のうた

突然の辛い知らせだった。

言葉が出てこなかった。その事実をどう受け止めたらいいのかわからなかった。神様は、何をお試しなされようとしているのか。

清志郎さんの腰にガンが見つかった、というニュース。その日はずっと重苦しい気分に包まれた。

深夜、「トップ・ランナー」(NHK)という番組の再放送で椎名林檎さんを観た。彼女のたたずまいがその日の気持ちに釣り合っていた。

眠りに落ちてゆく前。横に寝ていた三歳の息子が僕の頭をもみくちゃにしながら、覚えたての「金魚のうた」を歌った。

♪あかいべべ着た かわいい金魚~

なんだか少し助かった気がした。

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2008年7月 8日 (火)

やっぱり地味変♪忌野清志郎

きょう清志郎さんが「徹子の部屋」に出るというので、しっかり観たんだけど・・

「観たんだけど・・ 」と二の句がつげない内容でした(笑)

ど派手なステージ衣装とメイクで借りてきた猫のようにおとなしくしている清志郎さんに、吹き出しそうになりました。

ほとんど会話が弾まないトーク番組。しかも相手は黒柳徹子さん。珍しいものを観させていただきました。

ふたりの存在感だけで番組をもたせてしまうのだから、まさしく流石!と言うほかありませんね。

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2008年7月 6日 (日)

夕涼み会で踊る ~「おじさんの美質」とは

昨日午後、かみさん退院す。

午後七時頃、子どもたちと保育園の夕涼み会に行く。

園庭でいろいろと出しものがあり、最後に歌のお兄さん(おじさん)二人の「にこにこ楽団」が登場。歌のおじさんとギターのおじさん。

おじさん二人を囲むかたちで最前列の右端で見ていた。歌のおじさんは笑福亭笑瓶に似ているなあ、なんて思いながら腕組みをして。

あそこに俺のことを笑瓶に似ているなフフフと思いながら腕組みをして、おまけに髭なんか生やして見ているヤツがいるぞ!とでも見透かされたのだろうか(笑)

おれは彼に指名されひっぱりだされてしまった。もうこうなれば、ハニカマズ、はじけるに限る。振られた役柄に瞬時に対応するのを自家薬籠中のものとするのも「おじさんの美質」であろう(笑)

いやあ、無邪気な子供たちの前で歌のおじさんとともに手をつなぎ踊るのって気持ちいいなあ。

子供たちよ、衒うことなく笑い踊れる人に育ってくれよ・・ と願う七夕イヴイヴの夜であった。

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2008年7月 2日 (水)

いんたーぷれい8 49周年ふたたび(祝笑)

昨日。ひさしぶりに、「いんたーぷれい8(はち)」に出かける。

はちママのランチが目当てだったんだが、着いたのが2時10分過ぎ。地下のお店への階段の下り口のところでちょうどお父さんがランチ・タイムの看板を仕舞うところだった。壁に8月8日 山下洋輔ライヴの貼り紙。これこれ。

遠慮して、ティー・タイム(午後3時~4時)におじゃますることにする。近くのそば屋「権兵衛」で日替わりをたのむ。親子丼と蕎麦。おいしかった。

3時過ぎに8(はち)へ。

扉を開けるとカウンターの向こうにお父さん。ん・・どうもそのお顔にはピンとくるものがある。はちママはカウンターで男の客とおしゃべりの最中。

テーブル席に腰掛ける。ママがオーダーを聞きに来てくれた。お水とおしぼりを置くなり、「ああ、あの時の!」と去年来た時の、甚平姿のなりとともにおれを覚えていてくれた。アイス・コーヒーをたのむ。

そして山下洋輔さんのチケットも。

「来年は50周年だから、ホテルで洋輔さんのライヴと二次会は誕生パーティを考えてるの」

「ことしは49周年!?」

「そう、来年50周年」

(おれはてっきり今年が50周年だと思ってたんだがな。去年そんなふうに聞いた記憶があるんだが・・)

「ぜひ寄さしてもらうよ」

「招待状送るわ」

「うん!」

レスター・ヤング!

そうだ、お父さんはレスター・ヤングにどことなく似ていたのだった。

いつか冷やかしてやろうか。

それにしてもひと口に50周年って言ったって・・ 簡単じゃないよな。

おれの生まれる前からあったんだ。寧ろ、奇跡に近い。

プレ50th アニヴァーサリーを二度も祝える幸運よ。

聴いたことのない女性ヴォーカルがかかっていた。

しばらくは音のシャワーを浴びて、

此処に立て籠もろう。

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2008年6月30日 (月)

物凄いもののフタを開ける

(ご飲食中の方はお読みにならないように!)

午前中、流しに溜まった洗い物をせっせと片付けていると、視界の左端にどうもちらつくものがある。ひと段落して、左側のレンジ台に近づくと小型寸胴鍋の少しずれた蓋あたりで二匹の小蝿が軽やかに飛翔していた。

アレハタシカ、ヤクイッシュウカンマヘノ・・カレーデハ・・ハハハ ワスレテタ

おぞましい想像が背中を駆け上がった。

意を決して、蓋を取った。なかには想像と拮抗する凄いものがあった。

流しでの迎撃態勢をととのえ、寸胴の鍋に新鮮な水道水を盛大に注入。

・・と、鍋から「物凄いもの」が立ち上がり、とっさにおれはのけぞった。

吐き気をこらえ、すぐさま窓を開け放ち、換気扇を最強モードに。

しばらくの格闘のあと、「物凄いもの」は去った。

流しをきれいに洗い、「抜け殻」の寸胴鍋は濃いイ洗剤に浸け置くことに。

やれやれ、嵐は過ぎ去った。

「それだけのこと」だったけれど、そのあとずっと、何とも晴れやかで清清しい気分がおれを支配していた。

みなさん、特に独身者の方、ときどきは「物凄いもの」のフタを開けてみたり、

気にはなっているけれど、うっちゃって普段気にしないふりをしていることなどと

格闘してみるのもなかなか刺激があっていいですよ ・・と思った次第です。

たとえそれが「不都合な真実」であっても。

6月の終わりの空は、厚い雲のあいだからから晴れ間を覗かせはじめていた。

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2008年6月26日 (木)

突然、主夫になる

気がつくと、左腕に洗濯物を抱え、風呂の給湯スウィッチに右腕を伸ばしているおれがいた。

家事というのはなるほど際限がない。朝、子供たちを辛抱強く揺り起こし、少しでも朝食を摂らせ、学校に送り出し、保育園に送り届ける。やれやれとトーストを齧りコーヒーを飲む。洗濯物を回し、パソコンを叩いてしばらくボーっとながめるともうお昼前だ。

しばらくボーっとながめてそうだブログを書こうなんてようじゃホンモノじゃないんじゃないか(笑)洗濯機を回し、散かった部屋を片付け掃除機をあて、洗い物を済ませ、洗濯物を干しながら午前の部のクールダウンをし午後の段取りを考える・・そこでようやくコーヒーブレイク、というのが本物じゃあないか。そこまでやっちゃうと病み上がりつつあるおれはもうヘトヘトである。これを世の主夫(婦)たちは、なかば無意識の裡にこなすのであるなあ。シュフなんだものなあ。だからいちいちツカレナイんだろうなあ、あいだみつおみたくなってるばあいじゃないんだなあ・・

かみさんがチョーネンテン じゃなく・・チョーヘーソクできのう緊急入院した。

腸閉塞という恐ろしげな病名がついているが、じっさい怖いらしい。幸い、手術には及ばない重くないもののようでほっとしているが。お医者から説明を受けたが、女性はどうもおなかがデリケートに出来テイルらしい。

入院の知らせを受け、子供といっしょにタクシーで病院へ向かうあいだに、おれのふやけ気味のアタマが高速で回転をはじめた。

これからどうしよう。とりあえずこの子らの晩飯は・・ (笑)

ヒトは危機に臨んですぐさま臨戦態勢に移れるものらしい。

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2008年6月24日 (火)

消えた蛍 かじかの鳴く清流 あるいはロシアの10番に参りました!

かじかが鳴いている。でも、蛍は消えてしまった。

土曜日、蛍を見に行こうと出かける。河内長野、滝畑ダム上流に向かう。

だが、いくら進んでもいっこうに蛍は現れない。かわりに、かじか(蛙)の鳴く声を聴く。高野山から竜神温泉へ向かう途中の山道。その脇の美しい渓流を思い出す。木漏れ日のなかの清流。かじかが鳴いている。誰かがフライ・フィッシングをしている・・ こころ安らぐ光景。

5年程前には見られたんだがな、と思いつつ奥のキャンプ場に行き当たる。駐車場のおじさんに訊ねると、最近では見ないという。

ここも蛍の棲めない水辺になっちまったんだな。かじかの声を聴けただけ良しとしよう。

その日の深夜、EURO2008 オランダvsロシア 観戦。後半、オランダが同点に追いつき、延長戦に突入したのはいいが、明らかに「脚が止まった」。ロシアの10番に打ちのめされた。アイツはキレテイタ・・ 参りました!である。(ロッベンは見かけなかったが、どうしたというのか?)

家のなかを風邪がマワッテイル。鼻水が止まらない。

今朝は、茂木先生の講演を聴き、元気ハツラツだったんだがな・・

こーゆーのは一巡りしないと済まない。やれやれ。

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2008年6月19日 (木)

カフェマニア!あのボギーでさえも・・ 紫煙礼賛 編 その2 「深夜のキッチン・スモーカー」から「荒野のロンサム・カウボーイ」へ

「すしオン・デマンド」

金沢の回転寿司事情を伝えるテレビ番組。回転寿司の一大消費地でもある金沢市は、回転寿司のあのベルトコンベア?の生産地としても高いシェアを誇る。その先進都市・金沢で考案されたという「究極の回転寿司」。

「究極の回転寿司」は、回転させない事である、という笑い話のような結論に達した。つまり、客からのオーダーを受け、注文の品を届ける時にだけ「回す」のである。実にムダのない回転寿司だ(笑)こどもには受けないだろうけどね・・

「深夜のキッチン・スモーカー」

家人が寝静まり、独り テーブルで煙草に火を点ける。ゆっくりと吸う。紫の煙のゆくえを見つめる。瞑想する。

愛煙家は沈黙の声にそっと耳を傾ける。

「夜のしじまの饒舌」を知っている。

人生の行間を読む人だ。

・・・

アメリカ 西部開拓時代、

煙草はロンサム・カウボーイのココロの友であった。

夜、狼の遠吠えを聞きながら、焚き火のそばで紙巻き煙草をつくる

マッチを擦りそっと火を点ける。深く吸う。

紫の煙のゆくえを見つめる。

瞑想する。

「沈黙は罪」

もちろん、

回転寿司屋で煙草はそぐわない。

「早く食うのだ」と、すしや赤だしやメロンが回る。

流れゆく寿司たちを眺めながら、瞑想する人もそうはいまい。

としまえん の例の「考える人」でも あるまいし。

かつて世間には、「間をもたせるための一服」というのがあった。

そこには沈黙が訪れるのを待って、という風情があった。

だが、現代においては、沈黙は罪 であり、

埋めるべきものとしてある。

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2008年6月17日 (火)

カフェマニア!あのボギーでさえも・・ 紫煙礼賛 編

♪レノンが流れるロック・カフェ あれも濡れもす予感

いろんな女CORNER 可憐な女ばかり~
                                 (スキップ・ビート)

何ともいえぬ芳しき珈琲の香りと紫煙のたちこめるところ、

おしゃべりに花が咲きエスプレッソマシンの騒音と小粋な音楽が行き交い、

恋の囁きとときには別れ話とあぶない話の交錯するところ、

ひとはそこを「カフェ:cafe」とよぶ。

レストランやバーは、いつから「効率良く」食事し、あるいは酒を飲み、談笑する場所になったのだろうか。

彼の地のドラマツルギーに欠くべからざるものであった、あの「紫の煙」は何処へ行ってしまったのだろう。

あのボギーでさえも、トレンチコートと紙巻き煙草がなければ、

「君の瞳に乾杯」なんてセリフ、サマにならなかった、であろうに。

喫煙おことわり・・「禁煙」は最早、ファッションに成りおおせてしまったかのようだ。「禁煙」は記号である。

たぶん・・こうなってしまったのにはワケがある。

キーワードは「回転」である。

(つづく)

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2008年6月16日 (月)

決戦 将棋名人戦七番勝負第六局

さあ今週のいろいろある見どころをチェックしておこうと思って、まず名人戦の日程を確認して驚いた。もう始まっているではないか。もう来てしまったんだ、この日が。早いなあ・・

羽生さんの表情はいつにも増して厳しく、鋭い。気合が入っているようだ。第六局は先手盤。胸に期するものがあるのだろう。見逃せない一局だ。

1日目:http://www.asahi.com/shougi/news/TKY200806160036.html

http://www.nhk.or.jp/goshogi/special/index.html

2日目:http://www.asahi.com/shougi/news/TKY200806170036.html

happy01

挑戦者の羽生二冠が十九世名人に!

http://mainichi.jp/select/today/news/20080618k0000m040076000c.html

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2008年6月14日 (土)

予測はできない

目が覚めると昼過ぎ。久々に爆睡してしまう。

起きてテレビをつけると、地震を伝えるニュース。ヘリからの映像。山間部の道路がぶった切られた様子。土砂崩れで。新幹線の高架を歩く人たち。着物姿の人、礼服姿とおぼしき人。結婚式へ向かう途中だったのだろうか・・

映像から様々に想像する。胸が痛む。

岩手・宮城内陸地震で被災された方々には、心よりお見舞申し上げます。

EURO2008

オランダ4-1フランス

オランダはこのまま優勝まで行くんじゃないだろうか。

ゲームを観ていないので。^何とも言えないが、そんな予感がする。やはり深夜未明の中継というのはキツイ。これがNHKなら再放送もあるんだがな。やはりマルチ・チャンネルとの違いだな・・

たとえ相手がブラジルであろうと引けをとらないのがオランダ・サッカーである。

それは彼らのめざすフットボールの志の高さに由来するのだろう。「クライフのオランダ」がサッカーシーンに現れて以来の伝統。「攻めて勝つ」。

ちょっと気合入れて、オランダのゲームを観てみたい。

http://jp.euro2008.uefa.com/tournament/matches/match=300694/report=rp.html

 

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2008年6月11日 (水)

加速する空飛ぶマッド・サイエンティスト あるいは早トチリした「灼けたトタン屋根の上の猫」のような

「クオリア日記」によれば、茂木先生はサイン会で来阪されたらしい。梅田 紀伊国屋書店とジュンク堂書店。ついきのうまでスコットランドだったようだけど・・ また最近動きが加速度を増したように思いませんか。爽やかなハイランド地方から暑苦しいOSAKAへようこそ(笑) もうすでに帰京の車中の人かも。

(おいおい、いまあやまってブログ アップしちゃったよ・・ )

・・ごっゴメンなさい!いまもういちどカクニンしたら今日は旭川でした。朝、見たら「サイン会」「大阪」ってあったんでてっきり・・ 早トチリでした。・・そらそうだ、スコットランド ハイランドからいきなり大阪じゃあ体に毒だろ。^

night

早トチリしたのは・・ 朝から「ジリジリするようなこと」をしていたせいだ。午前中ぎりぎりまで書類を整え、午後、堺の家裁へ成年後見の申立てに出向く。ビートルズの OB-LA-DI,OB-LA-DA や DON'T LET ME DOWN を聴きながら行く。

DON'T LET~ のポールのぶんぶんベースは素晴らしいなあ。なんて思いながら。

申立ては一時間半ほどで終了。

night

今夜は飲みたい。しばらく、あの「じりじり」とはおさらばだ。さよなら、「ねばねば」くん

「空飛ぶ・・」といえば、「空飛ぶオランダ人」といわれたあのヨハン・クライフの愛弟子、マルコ・ファン・バステン監督率いるオランダ・チームがイタリアに3-0で快勝したらしい。見逃したぞ!TBSの貴重な地上波放映1/9を。

イングランドが出ていないEURO2008。がんばれオランダ!

http://jp.euro2008.uefa.com/index.html

http://www.tbs.co.jp/euro-soccer/onair/onair.html

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2008年6月 9日 (月)

頭の中はアウトロー ~タスポとかもみじマークとか暗愚等とか

「頭の中はテロリスト」という、思わず吹き出してしまった名キャッチ・コピーに動かされて、書棚からこの本を抜き出してしまったのだけど。

養老孟司さんの「昆虫採集禁止」という題のエッセイを読みながら。ああ、あのフレーズはここから来てたんだ・・ とようやくわかった。

中公新書の編集さんはなかなか思い切ったこと言う、と感心してたのだ。

『ぼちぼち結論  養老孟司 著』と背中にあって青い腰巻きの背中にこう続く。「頭の中はテロリスト 中公新書」

このフレーズが中公新書にかかったものなのか、それとも・・ なのかが謎だったのだ。エッセイ集はつまみ読みするからね。でもようやく謎は解けた。

その「昆虫採集禁止」から、ちょっと引用です。

こういうものは、すべて規則である。現代人は規則をつくり、世界の秩序が増したと思う人たちである。おかげでその分だけ、私の頭の中が無政府状態つまりテロリスト化することに気がつかないらしい。頭の中は見えないからね。テロが頻発するわけである。頭が無政府状態になるのは、お前だけだ。そうかもしれないが、そうでないかもしれない。

(後略)

養老孟司さんのエッセイが面白い。読んでいて清清しい。知性は明るい。

暗愚。タスポとか「もみじマーク」とか・・。そんなことしたところで「頭の中はアウトロー」が増えるだけではないか。アブナイのはほかにいくらでもいる。

そんなことやってるヒマがあるなら、平日の昼日中から一人で不必要にデカイSUV/ミニバンを乗り回してるのがウジャウジャいる。いろんな意味で無駄である。なんとかしろ、と。ミニバンに乗ってエコバッグでお買い物とか(笑)

・・だからって本気でなんとかされても困るけど。こういうことってコモンセンスの範疇で。あまりデシャバラナイでほしいもんである。

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2008年6月 5日 (木)

将棋名人戦七番勝負 第五局

まずはオンエアを観ましょう・・

・・なんて言って・・3時間経った・・お茶濁してるつもりじゃないんだけど。恐縮至極に存じます。^ごめんねダーリン ほったらかしてるつもりはないんだよ

1日目:http://www.asahi.com/shougi/news/TKY200806050044.html

runhttp://www.nhk.or.jp/goshogi/special/index.html

羽生挑戦者には永世名人がかかり、森内名人には5連覇がかかり、いろいろかかってるものはあるにせよ・・ 

この一局にただ集中してほしい、と願うばかりである。

asahi.com に書かれてましたよね。そう「最早、ふたりの世界」である。僕らはただ見守るのみ。よい将棋を♪

2日目:http://www.asahi.com/shougi/news/TKY200806060035.html

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2008年6月 3日 (火)

風そよぐ♪吉田都 ふたたび

彼女と一年ぶりに再会するのである。奇しくも去年の今日である、フェスティバル・ホールでの「海賊」の公演で彼女のダンスをマノアタリニしたのは。

その吉田都さんが、今夜「プロフェッショナル 仕事の流儀 ~トーク・スペシャル」にふたたび登場する。http://www.nhk.or.jp/professional/schedule/index.html

なんだかなあ、唐突な感じの梅雨入りで、軒のツバメの雛もまだかえってないってのに、困るじゃねえかそんないきなり・・ 出てくるなよそんなヘンなクールビズな恰好で!とか(笑)ぶつぶつ鬱陶しい気になってたんだが・・

吉田都さんのことを想うと、「梅雨もまた良し」と思えるから不思議。彼女の纏う「特別な空気感」のなせるワザなのである。

night

Now the party's over

I'm so tired

Then I see you coming

Out of nowhere

Much communication with a motion

Without conversation or a notion

Avalon

(AVALON / ROXY MUSIC)

最初のクライマックス・シーンは第2幕1場ActⅡScene1 Gun Dance
>> 最後に吉田 都の面目躍如たるDanceをマノアタリニする

舞台にまさしく 心地よい 頬を優しく撫でるような風が

そよそよと 吹くがごとくの 至上の舞が披露されるのだ

>> 幕間 一息いれようと皆こぞって Drink Bar へ

この時間の見知らぬ人との気安さのあるやり取りがけっこう

楽しかったり・・

親子三世代で観にいらっしゃってるという 初老の上品なご婦人の横で

たまたま飲み物のオーダー待ちの列に加わっていた

さっきの第二幕のGun Danceについてあれやこれや・・

吉田 都さんが踊ると 辺りにそよ風が・・云々

それだけ余裕を持って踊ってるんですね・・そうですね♪

そのおばあちゃまが あなたは勤め人に見えない 芸術家かなんかに

みえますねなんて♪僕の「都さん評」を褒めてくださった

たしかに僕はいまは勤め人とは少し違うのだから・・

そんな風情を漂わしているのかな・・できれば噺家に見立ててもらいた

いものである

night

吉田都 公式ウェブサイト:http://www.yoshida-miyako.net/

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2008年6月 1日 (日)

青空 そわそわ 東京優駿

本日晴天。

GⅠ競走、とくに日本ダービーの日ともなれば、朝から何となくそわそわするのである。別に買うわけじゃないにしてもである。なぜなんだろうね。

小学生の頃、競馬好きの男の子と友だちになった。日曜日、ボーリングゲームで遊びながら競馬中継を見ていた・・ 好きな叔父さんを身近に見ていた・・

そうこうするうちにミスターシービーが現れた。いつもドンジリ強襲のワンパターンでシンザン以来の三冠馬になってしまった。「ごく不器用は名人になる」を地でいく話だった。

それはともかく。

やっぱりディープスカイが来るんじゃないかなあ。東京コースで上がり3ハロンを33秒台の脚を使って二度勝っているのは彼だけだからね。あと見渡してもデイリー杯のタケミカヅチのみ。ただしこれは京都での記録。

相手はブラックシェル、タケミカヅチ、アドマイヤコマンド あたりか。

http://www.jra.go.jp/keiba/thisweek/2008/0601_1/syutsuba.html

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2008年5月30日 (金)

シネマの残り香 04:幸せの記憶 ~小津安二郎の『晩春』

小津安二郎の映画を観ていると、ずっと「そこ」にとどまっていたくなる感覚に包まれる。ある幸福な時間がフィルムに封じ込まれているのだ。

幼い頃、寝る前に「イソップ物語」や「アラビアン・ナイト」などの童話を母に読み聞かせてもらっていた。それが心地良い記憶として自分のなかに残っている。こういうことは子供にもしてあげたいと思う。この種のことは経験がないと沸き起こってこない感情のようである。

映画の後半、娘(原節子)の縁談がまとまり、父娘は京都に遊ぶ。旅も終りとなった夜。父(笠智衆)と語り合っていた娘は胸がいっぱいになり、涙ながらに訴えはじめる。お嫁に行っても今以上の幸せがあるとは思えない。いつまでもお父さんのそばにいさせてほしい・・と。

そこで娘を真剣に諭す父の姿が感動的である。

結婚して、そこに幸せがあるわけではない。幸せは二人で創っていくものなんだよ・・と。「幸せになるんだよ。おまえならなれるさ。いいね、わかったね」

ラストシーン。娘が嫁いだ日の夜。家に帰り、独りきりとなった部屋で父は椅子に掛け、ふと傍にあった林檎の皮を剥きはじめる。しばらくしてふいに手を止め、うなだれる父の描写。父親というのは、淋しい生き物であるなあ・・

いつまでもとどめておきたい幸せな時間。されど、LIFE GOES ON ・・『晩春』はそのことを静かに語っている。

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2008年5月28日 (水)

ヨーロッパ人に生まれたかったぞ

おうあっ!?ヨーロッパ選手権はどうなってるんだ。ユーロ2008だったはず・・知らない間に終わったんじゃあ・・ここはニッポンだしじゅうぶんありうる!一瞬あたま真っ白になる。慌ててパソコンはたく。ぬぬぬ・・ ああよかった!「6月7日から29日まで、オーストリアとスイスの8箇所においてUEFA Euro 2008が開催・・ 」ほんと油断ならないなあ、もう。

やっぱりこの時期に集中するんだな、ヨーロッパのメイン・イヴェントは。カンヌ映画祭、モナコGP、フレンチオープン・テニス、ウインブルドン選手権・・ そして今年はヨーロッパ選手権(EURO 2008 ・・サッカーだよ)と。ああ忙しい。

季候がいいんだな5月、6月は。悲しいかな僕は冬のヨーロッパしか知らない。曇りばかりで寒い。この花の季節のなかで、太陽がいっぱい で、すべては 太陽のせい にできるアトモスフィアのなかで スポーツ,アート&ミュージック三昧したいもんだ。

もし、ヨーロッパ人に生まれてりゃ、電車で観に行けるじゃん(笑) 夜が長いからCAFE&BARで飲めるじゃん!盆と正月が一緒じゃん!!

だけども うちらニッポン人やん!(やんやん)

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2008年5月27日 (火)

夜は若く

nomgrooveアーカイブス presents:

The night is young.

夜は若く、彼も若かった

夜の空気は甘かったが、彼のこころは苦かった・・

ウィリアム・アイリッシュの「幻の女」は確かこんな風な書き出しから

はじまる

季節は新緑の5月 街は夕暮れとともに 昼間の強い日差しから

解き放たれ 幾ばくかの安堵感とともに夜の訪れを待つ密やかな戯れの

トワイライトtime のとば口に在りながら 期待感と憂愁とのアワイで

旅人たちの仕度の時を待つ ベルボーイやドアマンのように

所在なさそうにたたずんでいた

いっぽう 彼は 自らのある「計画」を胸に 気付かれるはずのない

こころの内を気付かれまいとでも言い聞かせるように あへて無表情な

風情を周囲に発散させながら そして若い人特有の挑発的な不遜な光を

そのまなざしに湛えて 凪いだような目抜通りを歩き出していた

彼の名は・・ 僕は「彼」がラスコーリニコフその人と重なってしかたがないのであるけれど・・

この五月から六月の上旬あたり、とくに日が傾きかける頃から夜更けに

かけてが 僕にとってのBest Season なんだよね

この季節になると無性に聴きたくなるのが BOSA NOVA 

どんなものでもwelcome デスガ 強いて言うなら

スタン・ゲッツとジョアン・ジルベルトのコラボレーションが生んだ

傑作 GETZ&GILBERTO(スペルチェック・プリーズ♪)や

パット・メセニー・グループ のAre You Going With Me の

入っている OFFRAMP などがよいですね

この時期 世界の生きとし生けるものすべてが その営みの息吹を

なんの疑いもなく ふりまきながら 「感じている」

・・アルベール・カミュが語った 「世界の優しい 無関心」を

編集 注:「茂木健一郎 クオリア日記」2007年5月25日に書かれたコメントに加筆し転載いたしました。

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2008年5月24日 (土)

カフェマニア!のブックサーフィン

もしこの世に珈琲がなかりせば。世界はずいぶんつまらないものになっていただろう。

午後、子供たちの相手にやりきれなさを感じ(笑) ふらりと本屋へ出掛ける。近くの「ブックス・ファミリア」へ。まず雑誌のコーナーへ。NAVI、ENGINEは棚になかったので、中田英寿が表紙のNumberをパラパラと。続いて、単行本の棚へ。養老孟司さんの『養老訓』を手に取りパラパラ。「夫婦は向き合わない方がよい」・・おっしゃる通り!(笑)・・もう少し歳とってから読もうと思い、文庫、新書の棚へ。ピーター・バラカンさんの『ソウルのゆくえ』を探す。見当らずあきらめ、棚をあっちこっち。

『コーヒーに憑かれた男たち』というタイトルが目に留まる。嶋中 労 中公文庫。腰巻きにはこうある。

「関口一郎 カフェ・ド・ランブル(銀座)、田口護 カフェ・バッハ(南千住)、標交紀 もか(吉祥寺)  コーヒーに人生を捧げた頑固者 自家焙煎のカリスマがカップに注ぐ夢と情熱」

もう放ってはおけないのである。3つとも行ったことはないけれど。カフェ・ド・ランブルの名は聞いたことあるような気がするなあ。780円也(税込) 文庫本も高くなったもんだ。

「もしこの世に煙草がなかりせば・・ 世界の哲学、文学、芸術の半分以上が失われたんと違うかなあ・・」

喫煙は止めよ、といつものようにセマル四国の叔父さんにある時、決定的とも言える反論を試みた。筒井康隆のウケウリだけど。「それは詭弁じゃ。体に良くないことは間違いないんじゃから」と一蹴されたけれど。

されどあの芳しいくろぐろとした褐色の液体に紫煙はつきものである。

もしこの世に珈琲がなかりせば・・ この地上の哲学、文学、芸術のそのまた半分以上が失われたことだろう。それはやはりずいぶんつまらない世界に違いない。

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2008年5月22日 (木)

それは、桑田さんのなかのジョンとポールが話し合って決めたんだよ

やっぱりいま振り返れば、サザンオールスターズの『キラー・ストリート』はビートルズの『アビー・ロード』だったんだな。

うん、桑田さん自身『キラー・ストリート』の解説でそう言ってたし。・・あれっなんか久しぶりだな、このパターン

nom:どこ行ってたの?(笑)

風の:ビートルズのラスト・アルバムだってことを充分意識して作られたのが『アビー・ロード』だからね。

ブライアン・エプスタイン亡きあと、グループをなんとかまとめて切り盛りしようとしていたのはどうもポールだったようだね。

映画『レット・イット・ビー』なんかを観てると、「ビートルズであり続けることへのブルース」を感じるね。あのレイジーな雰囲気は独特だね。それが『アビー・ロード』では一転、グループとしての一体感が格段に違う。

「終わり」を設定することでモチベーションが上がったんだね。完璧なロックンロール・アルバム。

サザンのサウンドは後期になってくると音の厚味が格段に増して重くなっていくよね。ビートがヘヴィになってくる。なんか桑田さんのなかのジョン・レノン的なものとポール・マッカートニー的な部分との相克、せめぎ合いを感じるね。

そういう意味で今回の活動休止発表は・・

桑田佳祐の内なるジョンとポールが話し合って決めたんだよ。

Killer_street

Abbey_road

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2008年5月20日 (火)

定跡のない戦いこそ ~将棋名人戦七番勝負第四局

すでに幾度も「今までに指されたことのない」一手、局面が現れているこの将棋名人戦。森内名人も羽生挑戦者も「創造的であること」を充分に意識して対局していることが伝わってくる。敢えて未踏の場所へ。そこへ自分を投げ込み、どう動くか。きわめて挑戦的な戦いが展開されている。そこには「頂上決戦」に臨む者こそが持ち得るモチベーションが隠されているに違いない。

ニュース:1日目 http://www.asahi.com/shougi/news/TKY200805200037.html

2日目 http://www.asahi.com/shougi/news/TKY200805210035.html

TV放送:http://www.nhk.or.jp/goshogi/special/index.html

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2008年5月17日 (土)

ケツラクカンを心の友と

あるときふと思った。このケツラクカンは大事なしるしみたいなものであると。たまには向き合って見つめ合ってみるのもいいんじゃないかと。

そのソーシツカンはいつからかケツラクカンとなって僕の心のなかに棲みはじめた。それはかすかにキガカンをとともなっていた。

欠落感くんコンニチハ。キミのことをこれから「ケツラクカン」と呼ぶよ。なんだかタクラマカン砂漠みたいでいいだろ。

「吹く風を心の友と」するように

ケツラクカンを心の友と

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2008年5月14日 (水)

「太陽のせい」の季節 ~君は「美しきサバイバー」を見たか

Anessa_2008ver1 Anessa_2008ver2

蛯原友里2008ヴァージョンを観て、「フューチャリスト・オブ・ペンギンズ(BBC presents)」がなぜかくも「熱帯ジャングル」に殺到したのか、わかったような気がしましたね(笑)

http://www.shiseido.co.jp/anessa/

(フューチャリスト・オブ・ペンギンズ:http://www.youtube.com/watch?v=IYVBaTD0zqw&NR=1

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ところで、寺井尚子さんが本日「徹子の部屋」に出るようです。ご用とお急ぎでない方は、ぜひ。→ http://www.tv-asahi.co.jp/tetsuko/

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2008年5月13日 (火)

ぶらり歩きと扇子と手ぬぐい

今朝みたいにこんなさわやかなお天気だと、ぶらりとあちこち歩いていきたくなりますね。そんなとき持っときたいのが扇子と手ぬぐい。足許は雪駄でもいいですね。もうそんな冷え込むこともないし。

扇子は絵柄も愉しいですが、扇いだときの香りがいいんですね。白檀なんかのすうっとする香り付けがされているので清涼感が増すようにできてるんですね。

去年の夏は扇子3本ほどを使い回してました。うち2本は浅草の文扇堂で手に入れました。最初の1本は仲見世通りに出ている文扇堂さんで。川面に鮎が跳ねている涼しげな絵柄が気に入って買いました。一番安いのはどれかってお店のおばあちゃんに聞くとそこに並べてあるやつだと言うから、いちいち開いて選んでいてこれを見つけたんですけど。これだけ両面に絵が描いてある。これも1,200円でいいの?って聞くと、おばあちゃん困ったような顔になった。並べ間違えたんだね。1,300円でいいって。可愛いおばあちゃんだった。いい買い物をした。もう1本は本店で鳥獣戯画の絵が入ったのを買いました。その「川面に鮎」の扇子はよく使っていたけれど、電車に乗った時にうっかり置き忘れてしまって、探したけど結局出てきませんでした。じつに残念。

いま手許には扇子は2本あります。ひとつはその「鳥獣戯画」。もうひとつは天満天神繁昌亭で買った噺家が持つようなひと回り大ぶりの扇子です。「寿限無」の例の長い名前「~長久命の長助」が書かれています。これはマア稽古用ですね、私の(笑)

手ぬぐいも使い慣れると離せないですね。すこし襟元が寒い時は巻けるし。もちろん長いのでバンダナ同様頭にも巻けます。絵柄もほんといろいろあって愉しいです。浅草・ふじ屋で買ったのが数枚ありますが、こっちでは池田の阪急池田の駅前商店街で買いましたけど、あまり見かけませんね。ちなみに、池田市には桂三枝さんが住んでいるという縁で「落語みゅーじあむ」なんてものができて町興しに落語が一役買っているようです。

こんなこと書いてたら、志ん生の夏の落語「唐茄子屋政談」なんかを聴きたくなってきました。

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2008年5月 8日 (木)

13歳の教室で『ビートルズ詩集』に出遭った

13歳の教室で何かがはじまっていた。

クラスの女の子が『ビートルズ詩集』を持っていた。カヴァーの写真の男はチョビ髭をたくわえ真赤なジャケットを着ていた。髭はあまり似合っているとは言い難かった。中学の教室にはビートルズの詩集が似合っていた。ただそれだけのことだったけど、見たこともない世界に触れた気がしてフッと涼しげな風が吹いたように感じた。

その女の子は髪の毛が茶色い男の子と親しげに喋っていた。その子はフーチンと呼ばれていた。僕とは違う小学校から来ていて、サッカーが上手いらしい。「すでにビートルズを知っている」ようだった。その日以来、そいつに一目置くようになった。

彼はのちに親友となる「しんとした浅草神社の境内の猫のような」福富純夫君だった。なぜ彼をそんな風に呼ぶようになったかというと、マア話せば長くなるんだけど、簡単に言うと、ちょっと・・ というかかなり、浮世離れして(笑)いまや福知山の柏原(かいばら)という田舎に引っ込んで暮らしているからなんだけど。それはともかく。

後日、阪急仁川駅近くの川瀬書店で角川文庫の『ビートルズ詩集』を手に取った。片岡義男 訳。これか・・と思った。

ラジカセを買ってもらった。深夜放送を聴きはじめた。友達に借りたビートルズの赤いジャケットのベスト盤二枚組LPを息を潜めてラジカセのマイクで録音した。カセットテープで何度も聴いた。

小遣いを貯めてレコード店へ行った。初めてLPレコード買うのだ。アルバム『ヘイ・ジュード』を買った。売り場のレコード棚の近くにはデイビッド・ボウイーも目だって並んでいてこっちに手招きしていたが怖いので(笑)近づかないようにした。

LPの真ん中には林檎のラベルが付いていた。アップル、すべてのはじまりの。レコードからはいい匂いがした。

(つづく)

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