2012年5月15日 (火)

雨に煙るスモーキーな、ドストエフスキーな一日 〜石井竜也BGMによる

みずいろの雨/石井竜也

http://youtu.be/NGUt4l9ksG4

自分がまるで暗愚に思えた瞬間もあった。
おれは、単なる愚鈍なのだろうか。
何とか取り繕ってはいるが、正真正銘のFOOLではないのか、と疑った。

大阪を駆けずり回った様な一日だった。犬の様に。
幾ばくかの金を得るために。脚を棒にした。

きょうは事情でクルマが使えず、電車での移動は覚悟していた。
午後1時前に堺の部屋を出た。
同じ南河内で運行する電鉄会社のご都合主義的いがみ合いのあおりで?大阪北〜南部を振り回された。
堺から梅田へ向かう途中、難波で格安レンタカーを借り出そうと思った。3時間軽なら1,380円。平日なら飛び込みでもいけるだろうと踏んでいた。迂闊だった。ナンバ営業所へ寄ったが、あいにくすべて出払っていた。
それでも何とか電車を乗り継ぎ羽曳野の自宅に辿り着いた。堺から梅田、梅田から羽曳野、さらに大阪狭山の金剛までの行程。
目的の必要書類は整った。

だが、そこからまたさらにバス、電車を乗り継ぐには、あまりにも時間を消費してしまっていた。
万事休すだ。残りは明日に持ち越しである。

丸半日かけて、立寄先の時間ロスもほとんどなく回り、辿り着けないとは、一体どんな田舎町なんだ?
愛しい人のために地べたを這いずり回って、馬鹿じゃないのか、おれは。

すべては明日と決まって、諦めて不貞腐れながら、駅までのバス道を歩いた。
爽やかな雨上がりの道を、すべてに毒づきながら歩いた。

自分がまるでラスコーリニコフの様でもあり、泥濘のなかの無垢の魂、時に哲学的セリフをさらりと言ってのける=酔漢マルメラードフと重なる様でもあった。
あるいは奔走する多弁なメフィスト的アナーキスト=ピョートル・ベルホーヴェンスキーに見える時も、
無頼の悪の華の様なピカレスク=スビドリガイロフを彷彿とさせる瞬間もあった。

すべて「私のなかに在る」と感じていた。

きっとドストエフスキーの現代性=アクチュアリティとは、圧倒的にリアルな人間の多義性に根ざすものなのだろう。

こんな時、ドラマであれば、聖なる娼婦ソーニャの様に美しい女性と出逢ってしまう、のだろうが、現実はそれほど上手くできていないのだった。

河内松原駅を19:40に出発したバスが、堺の夜の街をゆっくりと走ってゆく。

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Photo_2
http://www.amazon.co.jp/罪と罰%E3%80%88上〉-岩波文庫-ドストエフスキー/dp/4003261356


http://youtu.be/D45aHxfir-0


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2012年5月10日 (木)

卒業をめぐるいくつかの断片 part2

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十代の終わり頃だったかな。白水社発行、野崎孝さん訳の【ライ麦畑でつかまえて】を読んだ。
書き出しから、この世界の「特異点」ピカレスクがそこに息づいていた。
主人公の少年ホールデン・コールフィールドが学校の寮から出てゆき、ニューヨークに暮らす家族、可愛い妹のフィービーに再会を果たす。その数日間の「逃避行」を描いている。
僕はその頃なぜか一人称の小説、それもピカレスク小説やSFを好んで読んでいた。
映画化された近未来小説、アントニー・バージェスの【時計じかけのオレンジ】、ジョージ・オーウェルの【1984年】、【郵便配達は二度ベルを鳴らす】、スティーブ・マックイーン主演、サム・ペキンパー監督で映画化された【ゲッタウェイ】、大学へ進学し入ったサークル「芸鑑(芸術鑑賞会)」でブームだった筒井康隆にハマり読んだ一連の「おれ」小説。
例えば、【おれの血は他人の血】【脱走と追跡のサンバ】などなど。

井上ひさしさんが漱石の【坊ちゃん】の「かなしさ」は日本国の「鬼が島」の様な野蛮が横行するフィクショナルな「田舎」町=伊予の国・松山(愛媛、松山の方、気を悪くしないでね)を舞台に大暴れして帰った坊ちゃんが、東京で愛する「清」とひっそりと街鉄の運転手として暮らしている。そこが「かなしい」のだと。
痛快な言動で読む者を「旅に連れ出し」一遍の心温まるロードムービーの様な【ライ麦・・】もやはり結末は「かなしい」。ホールデンは「どこか狭い場所で大人しく」暮らしている様だった。

「ピカレスクは負ける。」
アメリカン・ニューシネマの代表作である【イージーライダー】も【明日に向って撃て】の魅力的なアウトサイダーはことごとく負ける。
けれどもその一瞬の輝きは、いつまでも僕らの胸に、深い余韻とともに残っている。

彼らピカレスクたちの「それから」は、また別の話として立ち現れて来ることになる。

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ホールデン・コールフィールド少年の「それから」を追った様に見える【グラース・サーガ】の端緒となった【ナイン・ストーリーズ】

http://www.youtube.com/watch?v=Phf0WWlfbF8&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=4QBmTHwR3hg

(2012年5月12日・改)


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2012年5月 8日 (火)

静かな夜と静かな星たち。あるいは、片岡義男と夜と音楽と

久しぶりの静かな夜更かし。ベッドに寝転がり油井正一のジャズ案内の文庫本を眺める。
片岡義男さんの名前が目に留まった。

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僕らの世代にとって、片岡義男さんはある種「洒落た記号の様な存在」ではなかろうか。
押しつけがましくない、極めて控えめな爽やかなそよ風。
影響力の大きい割に、声高さがなく、さりげない。よく考えればこんな人、空前絶後だね。飄々と。
何だろう?この空気感。

例えば、彼の著作【スローなブギにしてくれ】や【彼のオートバイ、彼女の島】が醸し出す「バター臭い」独特の雰囲気。その向こうに、まだ見ぬアメリカや自由を感じることができた。
彼がDJを務める深夜のFM放送【気まぐれ飛行船】を聴きながらの夜更かしは、カウチベッド的心地良さを約束してくれたし、ただそのように夜更かしするだけで、大人の世界に触れた気がしたのだった。

【The Girl From Ipanema】


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2012年5月 6日 (日)

トランスヨーロッパエクスプレスで会った人だろ?・・2012年上半期版

Duo_live

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私 その乗客名簿 見たんです・・観ちゃった っていうか
観てはいけないものを 観てしまったイケナイカンジ 
とてもダークな危険がアブナイって そうサイキンよく言う
かなり・・いえ先生とってもヤバイ・・そんな名簿なの・・
私思わず 友達にメエルして・・

博士:ふむふむ で こわくないからいってごらん
   どんな連中・・いやムッシュ&マダムだったんだい?

先生それが・・これよ!きゃああああーっつ

博士:おっおい!藤子ちゃん・・失神してる 失神といえば
   オックスの専売特許 だったんじゃがなあ・・

助手:ふっふるう!相変わらず古いなあ せんせいは・・
   せめてベイシティローラーズとか・・これも古いか

博士:ああ 東京ボンバーズじゃな!!

助手:・・もういいですよ!ついてこないで でその 肝心の
   メイボ!!名簿 ミッチャイケナイ デンジャラスナめいぼ   

はっはよう・・はようおくれやす せえんせ♪∂。-~~

博士:なっなんじゃ!!?? わしをからかうでない・・ふむふむ
   なにがそんなに・・
助手:いっしょに観ましょう♪せんせっ
博士:よさんかきっ気色・・ああっあ!!
助手:せんせい!!こっこれは!!・・

乗客名簿
TEE8814555便 ベルリン~パリ経由>>ジュネーブ~カンヌ、
モナコなどあのコートダジュール 南プロヴァンスなど
セザンヌが ゴッホが ピカソが・・チック・コリアや
キース・ジャレットが あるいはビゼーやニーチェが
そして 不世出のF1パイロット アイルトン・セナが愛した
地中海の煌めき すべては 太陽のせい といっても
あなたなら 感じる はず さあ!ご一緒しませんか?
21世紀の ラディカルでマジカルなミステリーツアーへ

(部外秘)
ウッディ・アレン、マーティンスコセッシ、ブルース・スプリングスティーン、パトリス・ルコント、アンナ・ガリエナ、ジャン・ロシュフォール、レディガガ、シンディ・ローパー、キム・ベイシンガー、ブルース・ウィルス、ブラックアイドピーズ、ジュリア・ロバーツ、ヒューグラント、エルビス・コステロ、U2ボノ、オノ・ヨーコ、シャーデー・アデュ、桑田佳祐、奥田民生、山崎まさよし、トータス松本、スガシカオ、桜井和寿、UA、たなかりか、市原ひかり、金子雄太、小沼ようすけ、大槻カルタ、ゴンチチ、ピーター・バラカン、北野武、松本人志、クエンティン・タランティーノ、オダギリ・ジョー、知花くらら、真木よう子、豊川悦司、市川海老蔵、中村勘三郎、國村隼、坂本龍一、Perfume、ユーミン、橋本治、内田樹、養老孟司、茂木健一郎、鈴木正文、徳大寺有恒、マチュピチュお聖さん=田辺聖子!役者やのーつっ筒井康隆!山下洋輔、たっタモリ!日野-変換しなくてゴメンナサイ-テルマサって?、デヴィッド・ボウイー、ブライアン・イーノ、黒柳徹子、マツコデラックス、って濃過ぎやろ!
かっかっ・・風のモバイラー???って、誰だい??!!!

^。^V2タッセイ!「モナコGPを観てから死ね。」が口癖デース♪

博士&助手「・・・ぎゃああああああああああああああああああああああああ」


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2012年4月26日 (木)

「卒業」をめぐるいくつかの断片 part1

Scarborough Fair / Simon&Garfunkel

http://youtu.be/-BakWVXHSug

愛しいひとへ


すべては過ぎゆく・・ALL THINGS MUST PASS. という永遠。

その一点こそが、生きてゆくうえでのリアリティ、であるならば

僕らの愉しい想い出が、きらきらと心にとどめられることを

もっと素直に喜べたら、どんなにいいだろう。

僕がもっと聞き分けの良い大人であるなら、君の喜ばしき門出として

祝福できるのに



残念ながら、僕はまだ、その事実を受け止め、その意味するところをちゃんと飲み込めていないし、
君の口から、その事を告げられるまでは、いつもと変わらぬ調子で過ごしてみようと決めたんだ。

でも、いざそんなことに、そんな場面に居合わせることになったら、
きっとまた泣いちまうんじゃないかな。困ったな。
それは、なんだか馬鹿みたいで、とても困る。どうしよう。

閑話休題。
何だか、また「すべての女性は美穪子さんかもしれない症候群(シンドローム)」だね。

このままじゃ湿っぽいから、漱石と並んで、「書くことで思考し」書いたはしから、次の作品のテーマが湧きあがってくる作家・サリンジャーについて、書いてみようと思う。

十代の頃、高校生だったかな、僕は『ライ麦畑でつかまえて』を、
ある種の痛快なピカレスクロマン=悪漢小説として読んだ。

漱石の『坊ちゃん』とともにそれは、永遠のピカレスク小説の双璧とすら思っている。
(つづく)

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http://www.amazon.co.jp/ライ麦畑でつかまえて-白水Uブックス-J-D-サリンジャー/dp/4560070512

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2012年4月25日 (水)

俥家雲雀の名人戦第二局(2日目)観戦ルーム・森内名人vs羽生二冠

お時間ある方は、どうぞご一緒に^。^

宿命のライバル対決をじっくり楽しみましょう♪

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2012年4月24日 (火)

夜は若く。 〜ルパン三世 その愛と青春のハードボイルド GO1

Scene 1
Ana

古都京都の城を目の前にしたホテルの窓辺。若い男が佇んでいる。

窓からの眺望は、ホテルのロケーションとしては、申し分がない。
初夏の宵闇に美しく、どこかノスタルジックな風景が広がっていた。
ライトアップされた城は格調ある陰翳を見せ静かな佇まいとともに、
滴る様な緑がその景観に歴史の重みを伝えていた。

いっぽう、男の表情は硬い。
硬いと言うより、むしろ、ビターで、
かろうじてスウィート。と言う他ないものだった。

Ceeds

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長身にして、痩躯。
タイトなデニムのブルージーンズにダークなブルーがかったポロシャツの姿からは、
鍛えた引き締まった緊張感を孕んだ筋肉質の身体をうかがわせた。

部屋の奥のバスルームから、女の甘いハミングする声が漏れている。
ソファの傍らの丸テーブルに置かれたアップル・マッキントッシュPCから
古いジャズスタンダードが流れている。

男は時折部屋の奥を振り返りながら、数回首を振り
「男は、ツライぜ」と呟き、煙草の火を消した。

広めの白の清潔なシーツに包まれたベッドに身を投げ出す様にして、仰向けになり、目を閉じた。

窓の外では遠く、男と女が寄り添い佇んで、月明かりの下で語り合い散策していた。

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(つづく)

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2012年4月19日 (木)

この星の片隅に棲む愛しきものたち 〜たなかりかNEWアルバム【Japanese Song Book】の世界

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ひと言で表現するなら、「極めて都会的」である。都市的。

ことしの始め、東京に遊んで感じたことだけれど。前にもちらっと書いたことだけれど、
都市に生きるということは、つまり、迷宮で彷徨う開放感を味わい、孤独になるということだ。
都市では皆、エトランゼとして漂流する。
そこでは、風に吹かれて独りで立っていないと、いずれ辛くなる場所である。
実際、僕の好みだが、いい女、いい男は独りで風に吹かれている様な趣があるのである。

行き交う人は、しがらみのない、見知らぬ旅行者の様だ。根付いている人の方が、寧ろ稀だ。
遠くにいる家族や親しい人を思う場所。それが都会であって、肌触りは冷ややか。

たなかりかの歌うラヴソングは、その様な都市のなかで生きる女と男の物語である。
どこまでもベタつかないパウダーをまぶした様な肌触り、質感である。

この感触は、今を生きる若い世代に特有の感覚、関係性だと思える。人に優しい。優しくできる
メンタリティである。
「余裕」があるのだ。といってしまえば、それまでだが、簡単なことではない。
僕など時折、感心してしまう。その人当たりの良さに。
けれども、人間は多面的であり、表面はさらさらとしていても内実は温かくウェットであったり、
灼けつく様に熱くたぎったものを秘めたりしているのである。

たなかりかの卓越は、そのエモーションを歌という表現一点に封じ込めることを可能にした。
その官能性はちょっと半端な表現では、太刀打ちできない。釣り合わない。

僕は、幸運にも、CDデビュー前の彼女のライヴをマノアタリにした目撃者であるけれど、
彼女のまっすぐな官能性=エロティシズムは、当時から変わらず、彼女のなかに脈打っている
のである。

今回、全編日本語による、ジャパンオリジナルの名曲たちを素材とすることで
たなかりかの特質、美質がより鮮明に表現されている様に感じるのは僕だけではないだろう。
まさしく、村上春樹さん風に言うならば、この新しいアルバムは「彼女によって歌われることを
自ら望み、欲していた様な楽曲たちで編まれた、肌触りの素晴らしい織物」なのである。
何度聴いても聴き飽きない、新しい発見のつづく音楽。
それは、つまりは、彼女が愛してやまない、珠玉に磨き上げて来た歌たちのエッセンスそのもの
なのである。

Sun

たなかりか さんのNEWアルバム【Japanese Song Book】なう♪ 長い間、歌い込んでいるって判るね。いま「海辺にて」聴いている。彼女が磨いて来たのだ、珠玉に。自分の歌として。そのことも含めて胸を打たれる。心が震える歌声。傑作(4月17日深夜 twitterより)

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2012年4月14日 (土)

寺井尚子〜天翔る乙女のキンピカーノラクンパルシータ/パッションフルーツ果汁100

また出逢ってしまった。彼女に。

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イケナイと思いながら、イッチまったぜ、セニョールマルゲリータ!

天空に翔のぼる如くとは彼女のアノユミ使いを言うのかな・・
コーナーの曲がり角で彼女=マチュピチュがこっちへおいでおいでをしていたんだ。
NEWたなかりか に逢うまで禁欲的に過ごそうと思っていたんだ。でもあのユミ使いに何も考えられなくなっちゃったんだ。

寺井尚子。ジェラシーで打ちのめされて、メロメロパンチを食らって以来。またあのスウィートエモーション溢れんばかりのTANGOで絡んだ夜なのでした。


寺井尚子【Jealousy/ジェラシー】


寺井尚子【ラ・クンパルシータ】・・夕べのライヴはこの曲で幕を開けた。

http://www.billboard-live.com/pg/shop/index.php?mode=top&shop=2

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2012年4月10日 (火)

桜花祭

月の明かりのヌメラン日記
〜神様 どうか、すべての息ずく夜更けのものたちに 祝福を

鳥たちもしているの
そうミツバチたちもやってるのよ
あのノミたちでさえも

さあ 恋に落ちましょう
それをするだけよ
愛はあとから ついて来るものよ


真夜中に目が醒めた。TVをつける。フクシマで、ふたたび故郷で、ホームタウンで
暮らしていた土地へ戻るために 生きる姿 なまの声を聴く

52回目の誕生日。最近でこそ自分で誕生日だと吹聴する程度にはおじさんになれたが、若い頃はセンシティブを絵に描いたような青年だったから、その日が早く過ぎ去ってほしいと願う様な人間だった。自分の誕生を祝うなんてあり得なかった。

いつからこんな「声がデカいヤツが勝つ様なハシタナイ世の中」になったのだろう。なぜ賢く慎ましい正直な人間が貧乏くじを引かねばならないアンフェアな世界になっちまったんだ?おかげで僕なんか河内のオッサンを演じるまでに育っちゃった。

戦わざるを得なかったから、おじさんになっちまったのは僕のせいではない。ハシタナイ世の中が悪いんだからサーヴァイヴしてゆくためにはしようがない。・・と、ここまで思いを巡らせ、閑話休題である。ともかく今日は個人的にお祭りである。
志ん生の強情灸を聴きながら風呂。これから支度して桜花賞の予想をしつつ、日野皓正さんの強力ユニットライヴ@ビルボードライヴ大阪へゆくのだ。

(つづく)

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«憂歌団の想い出 ・・1984年から遠く離れて